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北岳 池山吊尾根

一言で言ってしまえば、南アルプスが好きなのです。
今回の企画も、ただ単に僕が行ってみたかった。その思いが強かったですよ。

冬の南アルプスは、学生時代に3シーズンほど通いました。
最初の冬は鳳凰三山~甲斐駒、千丈。そのあと北岳まで足を伸ばす予定だったけど、途中で燃料のホワイトガソリンが漏れて、燃料不足敗退。悲しかった。
2年目は光岳~北岳
3年目は鳳凰三山~南アルプス主脈をトレースして31日間の縦走をしました。

そのあとは南アルプスで長期縦走をやらなくなったけど、3シーズンほど前に冬のバットレスを夜叉神峠から日帰りしました。
短時間速攻のクライミングも可能な場所だと感じました。

と言うことで、3月後半の飛び石4連休。
北岳に行ってきました。
初日は天候が悪くて入山ができませんでしたが、翌日は予定通り池山小屋に入ることができました。
DSCN1003.jpg
小屋は貸切。中にテントを張って快適なベースになりました。

翌日はここから頂上ピストンとなりました。
雪が多く、ラッセルに苦労することが予想できたので、2時半ごろ起きて4時半前に出発。
長い一日の始まり。

DSCN1007.jpg

でも富士山が美しい姿を見せてくれました。
今日は風がやや強いけど、天気は間違いなくいいはず。期待して登る。

樹林帯はひたすらラッセル。黒部で鍛えられててよかった~。
でも踏んでも踏んでも固まらない雪。続くお客様もかなりつらかったと思います。

池山小屋から5時間かけて、やっとボーコン沢の頭。
普通の山ならここが頂上。

ここからどーんと北岳が「やっと」見えます。
DSCN1015.jpg


しかし、日本第2の高峰。
そんなに甘くはありません。ここから頂上までもひたすらラッセル。

途中の八本歯が核心。

DSCN1047.jpg

ナイフリッジで高度感があり、かなり緊張する場所でもあります。
「これが一般ルートですよね?」
「今までのバリエーションルートよりも緊張感があります」
お客様も興奮気味。
人の気配がない悪い場所は、緊張するもの。でもそれを自分たちだけで楽しむことができるのも、
この山の醍醐味ではないだろうか。

とにかくこの時期のこの山には、人の気配があまりない。

この頃から風がやみ、文字通り無風快晴の素晴らしい天気。
雪がアイゼンにまとわりついて歩きにくいけど、気分は最高!
甲斐駒や千丈は見下ろす位置にあって、改めてこの山の大きさを感じる瞬間です。

出発から8時間。
DSCN1038.jpg
ようやく頂上

北アルプスはじめ、周囲の山々を見渡すことができました。
天候に感謝!

頑張った者だけが得ることができる充実感。この山では一段と強く感じることができました!

帰りは登った道をひたすら下るのみ。山頂から5時間でベースに戻ることができました。

本日の行動時間13時間。

お客様本当によく頑張りました!
そしてなによりも天候に恵まれました。

この日の睡眠ほど心地のよいものはない。

次の日は下山のみ。
足は重いけど、登頂の喜びで心は軽やか。

心に残る登山ができました。
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