ヒムルンヒマールに登頂したのが10月15日、ネムジュン基部付近まで偵察したのが10月19日。
あっという間に時間は経ちました。
もう10月も終わりに近づきましたが、ようやく本日よりネムジュンにトライします。

今までも毎日快晴でした。しかし、ヒマラヤ上空にはジェット気流が居座り、7000m付近では風速25m近くの強風の為、登山ができない日々が続いていました。その予報を出し続けてくれたのがメテオテック・ラボの猪熊予報士です。そして昨日朝、衛星電話で話をしたところ、本日出発の気象条件がとてもいいことが分かり、出発が決定しました。
予定では4泊5日の日程で、3日目と4日目が実質のクライミングとなります。順調にいけば、10月30日登頂です。今後は
信大ブログで途中経過をお伝えすることになりますので、そちらをご覧下さい。
僕はいいクライミングだけに専念して、充実した5日間にしたいと思います。では行ってきます!
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皆さん、お久しぶりです。
信大ブログで毎日現地から情報発信しているため、もうご存知の話題ばかりですが、こちらでも登山をまとめてみたいと思います。
前回の更新では、登山は順調!とお伝えしましたが、実はその後が大変!だったのです。
ご存知の通り、田辺隊長曰く5年に一度の大雪に見舞われました。この雪は10月5日夜から2日3晩降り続き、大量の雪が残りました。夜中の除雪も大変で、何度も起きてテント雪を取り除き、テントが壊れないように頑張りました。この間はみんな睡眠不足でした。

上部に残してきたテントは散々なことになっていました。ましなテントでも頭が70センチくらいしか出ていない状況でした。ひどいものは雪の下1m70センチ!掘り出すのは大変な作業でした。標高5600mでの土木作業・・・思い出深い掘り出しでした。

アタックできる体制になったのが10月2日だったにも関わらず、頂上に立てたのがそのあと2週間後となるとは・・・これこそヒマラヤなのかもしれません。
登山が再開できたのが、我々の第一キャンプの掘り出しが終わった10月11日。それでも登山が再会できるだけマシだったかもしれません。後で聞いた話ですが、ノーマルルートからヒムルンに向かったスペイン隊は、この雪で第一キャンプが跡形も無くなり、敗退したそうです。おそらく雪の中に葬り去られたのでしょう。
10月11日に登山を再開した我々は、10月14日に第一次アタック隊が、そして10月15日に僕を含む第二次アタック隊がそれぞれ登頂しました。個人的には妻と共に7000m峰の頂上に立てたことが最大の思い出となりました。なかなかこういう機会はないと思いますので、それを実現させてくれた信大山岳会に感謝です!ありがとうございます!

山頂にて妻(左)と僕
今後は休養を取りながら、残り少ない登山期間でいかにネムジュンに登るか!が課題です。僕にとって今回は、ヒムルンヒマールは高所順応でした。本命はネムジュンの登攀です。天気予報はジェット気流の影響で、高所での強風を予報しています。ヒムルンの時は、天気予報のおかげで風の切れ間をぬって登ることが出来ました。今回も天気予報を味方にして、いいクライミングができればと思っています。
今後も
信大ブログでほぼ毎日更新したいと思いますのでそちらをぜひご覧ください!