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信州大学山岳会 夏合宿

ネパールへの荷物の梱包の翌日から、信大現役学生の合宿の手伝いで剱岳に入りました。

信大山岳会の方針は、「OBは金は出すが口は出さず」なのですが、
今年は上級生が少なく、OBがコーチとして合宿に参加し、指導しています。

入山はもちろん!黒部ダムからハシゴ谷乗越を越えてです。
学生の荷物の重量は40キロ~50キロ。
一日で入山するには厳しいハードルかと思いましたが、よく鍛えていたらしく、問題なく真砂まで一日で到着。明日からが楽しみな入山でした。

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翌日から早速クライミング。
八ツ峰Ⅵ峰フェースを2日間しっかり登りました。
写真はCフェースの剣稜会ルート。
それにしてもいい天気!でした。

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三ノ窓直下、チンネがよく見えました。

今回のクライミングは八ツ峰のみで、チンネは概念把握だけとなりました。

OBが引っ張れば登れてしまいます。
だから今回はあえて登らず、その代わり概念をしっかり把握し、アプローチも覚えてもらって来年以降、現役会員だけで登ってもらうための準備としました。
そのほうが絶対彼らのためにもなると思ったのです。

天候悪化が予想されたので1日早い下山となりましたが、
実りのある合宿でした。

これで遠征前の国内登山はすべて終了です。
帰ってから調べてみたら、今年に入って165日間山の中にいたことになります。

さて、これからネパール遠征の準備が忙しくなります。

また改めてこの場でお知らせします。

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パタゴニア

ネパール遠征の準備

いよいよ来月6日にネパールヒマラヤ遠征に出発します。
今回の遠征は母校である信州大学山岳会の60周年記念事業のひとつです。

22日(土)に松本にて壮行会が行われ、先輩方をはじめ多くの方々の激励を受けました。
僕の参加するペリヒマール登山隊は総勢8名と小規模ですが、トレッキング隊と
合わせると参加者総勢66名という大変大きな事業です。
皆さんの期待に応えられるようがんばってきます!

翌日23日(日)は信大松本キャンパス構内にて梱包作業。
これまで揃えてきた食料や装備品もやっとネパールへ出発です。

梱包
各20kgの荷物。これは一部。
カトマンズで待ってろよ~。

今回の遠征は、ベースキャンプにソーラーパネルやPC、衛星電話を持ち込み、
現地から登山の様子をブログにて配信する予定ですのでお楽しみに!

信州大学山岳会60周年記念事業のブログ


!! 告知 !!
本日8月24日(月)の信濃毎日新聞の連載、「連載ヒマラヤへ夢群像」に僕が出ています。
また、信州大学の広報誌、「信大NOW」NO.58の「センパイの肖像」も合わせてご覧下さい。
信大NOW

パタゴニア

劔岳 源次郎尾根

取材で源次郎尾根へ

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マイナーピーク右側から昇るご来光

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どんな記事になるかな???

来年までのお楽しみです。

パタゴニア

北岳テント泊登山

お盆最後の週末は、北岳でした。

今回のゲストは初のテント泊!
さて、どこに行こうかな?

でも今まで何度もご一緒させていただいたので、
どの山がいいか考えるのにそんなに時間はかかりませんでした。

今回のコースは、初日に広河原~八本歯のコル経由北岳山荘テント場、2日目に北岳を越えて下山するというルートです。標高差があり、なおかつテント泊装備を背負ってだと体力的にやや厳しいルートですが、問題なく行動できました。

予定よりも早くにテント場に着き、まずはテントの設営。
いろいろ覚えていただきたかったので、テントはあえて各自分用意し、
設営の手順なども確認しながら作業をしました。

設営後は4時間に及ぶ宴会となりました。
これもまたテント泊の醍醐味。
時間を気にせず、自分たちのペースで楽しむ時間。
いいものです。

残念ながら一枚も写真がありませんが・・・

あっという間に時間は過ぎ去り、7時に就寝。

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2日目朝のご来光
真っ赤なご来光でした。小屋の周辺にいた人々みんな見入ってましたよ。
夜はずっと雨が降っていたので、こんなにきれいな日の出が見ることができてホッとしました。

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すっかり晴れ渡り、富士山もきれいに見えました。
北岳山頂からの富士山はひときわ高く、美しい姿を見せてくれます。
今日は北アルプスまでしっかりと見ることができました。
お盆の最終日のせいかもしれませんが、人が少なく快適な登山を楽しむことができました。

テント泊の魅力を存分に味わっていただいた2日間でした。


パタゴニア

またまた北岳より

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昨夜は一晩中雨でしたが、爽やかな頂上になりました! パタゴニア

槍ヶ岳~穂高岳縦走

2泊3日のスケジュールで、槍~穂高の縦走に行ってきました。
3日間で50キロほど歩きました。
予備日1日入れて4日間のスケジュールでしたが、台風接近のため初日の入山を見合わせて入山しました。
ゲストの方のリクエストがあり、入山は上高地から。
まずは横尾を経由して槍ヶ岳山荘まで、22キロの道のりです。

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横尾についてまだ半分。
でも標高差はここから!この標識は全然うれしくありません!

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いつも大曲あたりから直射日光がまともになってバテるのですが・・・
今回は幸いあまり照らされずにすみました。
でもこの景色が見えるころには大分疲れています。
あと少し・・・でもなかなか近づきません。

槍ヶ岳山荘に着いたときの充実感がなんとも言えない!
そんなガッツリの一日でした。

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槍ヶ岳山頂からのご来光
翌朝まずは槍ヶ岳登頂。山頂で日の出が出る時間くらいに小屋を出発。
ちょうどよいタイミングで山頂でした。
空気がクリアで、遠くまで見通せました。
小屋に戻って朝食を済ませ、穂高目指して南下します。

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槍ヶ岳を振り返る
本当にいい天気でした。

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大キレット
最初の難関です。
槍~穂高の順で縦走すると、まずは大キレット、続いて北穂~涸沢岳間の稜線、そして奥穂~西穂の稜線と難所が続きます。だんだん難しくなっていく感じで、西穂にむけての心の準備となります。

北穂のテラスでピザとコーヒーを楽しみ、余裕を持って穂高岳山荘に到着。

しかし、メインでもある明日を控えて天気予報はあまりよくない感じ・・・

翌朝早く起きて準備するも、すでに雨まじりの天気。
初日に予備日を使ってしまった関係で、残念ながら涸沢に向けて下山しました。

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涸沢では、涸沢小屋のジョッキパフェで残念会となってしまいました。

天候のせいとはいえ、一番楽しんでいただきたい場所に行けず、ゲストには申し訳ないことをしてしまいました。
予備日設定して万全のつもりでいましたが、来シーズンはもう一日予備日を設定して計画しようと思います。
とにかくこのルートは、疲れていてもしっかり歩ける体力が必要です。もちろん、もっと日数をかければ余裕をもって踏破できるかと思います。体力に合わせた計画を立てますので、ぜひ来シーズンの目標に設定してみてください。


パタゴニア

北穂と言えば

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名物のピザです。大キレット越えて味わうピザは最高! パタゴニア

槍ヶ岳山頂の御来光

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素晴らしい雲海!
今日は穂高目指して南下します。 パタゴニア

槍ヶ岳

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あと少し!
が、けっこう辛い最後の登りです。 パタゴニア

Team First Ascent 8月登山

チームの8月登山は戸隠山&TOMATEでした。

あいにくの空模様でしたが、何とか戸隠山も登ることができました。

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初日の夜はTOMATEでディナー。
これは前菜ですが、この後の写真は撮り忘れました・・・

翌朝頑張って早起きして、戸隠へ。
ここは学生時代からよく通っていた場所でもあり、なんだか懐かしい気分です。
年に何度かこの山で仕事をしていますが、いつ登ってもいい山です。

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奥社に続く杉並木
樹齢300年以上の杉が並ぶこの参道は、四季を通してさまざまな表情を見せてくれます。

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百間長屋
天気はいまいちでしたが、その分すばらしい雰囲気を味わうことができました。

無事に八方睨まで抜けて、稜線を一不動まで縦走し、戸隠牧場に下山。
大洞沢の下山道が、本当に沢下りのように増水していました。
およそ5時間の登山でしたが、鎖あり、スリルありの充実した登山でした。

パタゴニア

衛星携帯電話のレクチャー

8月6日は誕生日!でしたが、9月からの遠征の準備で東京に行ってきました。

信州大学創立60周年記念事業の一環として、同じく創部60年を迎える山岳会がネパールヒマラヤに遠征隊を出します。
その一員として僕も参加します。

今回は現地からの情報発信などのために、衛星携帯電話を持っていきます。
そのレクチャーを、レンタルもとのウェックトレックに行って受けてきました。

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重さわずか1キロのPCと、インターネットのためのモデム。
これで電源さえ確保できて、衛星の位置が通信圏内であればメールも電話もできます。
通信料はそれなりに必要ですが、すごいものです。

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これは電源となるソーラーパネル。
ソーラーで発電してバッテリーに蓄電して、それを利用します。
電源が確保できている限りは、できるだけ現地の様子を発信できればと思っています。

その間の発信はこちらが中心となります。
60周年事業ブログ

こちらもあわせてご覧ください。

パタゴニア

北岳バットレス 第四尾根

8月に入ってようやく天気が落ち着いてきましたね!

そんな中、バットレスに行ってきました。
クライミング当日は無風・快晴・貸切という、これ以上ないコンディションでした。

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初日は池山御池小屋まで。
きれいで快適な小屋ですね!

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2日目は2時起床、3時出発。
この日のうちに登って下山するので、早立ちは基本です。
天気予報もあまりよくなかったので、できるだけ早めに登りたい気持ちもありましたが、
結局は大はずれでいい天気でした。

鳳凰三山のうしろから、ご来光が登り始めました。

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Bガリー
取り付きの雪が心配で、僕は念のためにアイゼンとピッケルを用意しましたが、
まったく問題ありませんでした。
Cガリーも側壁が使えるので、四尾根取り付き下のスラブまでもほぼ問題ありませんでした。

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最高のクライミング日和!

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お約束の懸垂写真!

入山日朝に天気予報が変わって、クライミング日の予報が微妙でしたが、
結果的にはいい天候に恵まれ、ゲストにも35年ぶりのバットレスを楽しんでいただけました。

直前に予報が変わる不安定な天候はもうコリゴリ・・・


パタゴニア

北岳より

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日本第二の北岳から日本第一の富士山を見ています。
本日のバットレスは無風快晴。しかも貸し切り! パタゴニア

久しぶりの我が家

9日間連続で登っていました。
本当に久しぶりの我が家です。

週末はプライベートガイドのご予約をいただいていたのですが、天候が悪く中止させていただきました。
どうもパッとしない天気が続きますね・・・
困ったものです。

さて、久しぶりの我が家なので我が家ネタを。

まずは、近所をうろうろしている猫君たちです。

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親猫、子猫、おばあさん猫・・・いったいこの近所に何匹の猫がいるのやら・・・
でもどいつもかわいいものです。

そして収穫真っ盛り!

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小さな畑ですが、こうやって収穫がはじまるとうれしいものですね!

パタゴニア
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hanatani

Author:hanatani
花谷泰広(Hanatani Yasuhiro)
Climber,Mountain Guide
http://first-ascent.net/

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