訃報
新井裕己氏が亡くなりました。
事故詳細は不明ですが、yahooのトップニュースになってます。
こちら彼のことを今さら語ることはないでしょう。
多くの人間が度肝を抜かされ、多くの人間が影響を受けたはず。
そして何よりも、彼は限界を押し上げていた「数少ない」ホンモノの一人です。
僕はスキーを教えてもらいました。
サプリメントのこと、身体のこと。いろいろ影響を受けました。
うちに何度か泊まってもらって、その時にはいろいろ話をしたものです。
富士山のガイド仲間でもあります。
ブランドを立ち上げ、これから・・・と言う時でした。
非常に残念であるとともに、自分自身にも「気を引き締めろ!」と言い聞かせたばかりです。
ご冥福をお祈りします。
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甲府幕岩
週末の天気予報がよく分からなかったので、山に入る予定をやめて甲府幕岩でクライミングを楽しみました。

土曜日は雨で午前中しか登れませんでしたが、今日は最高の天気。
少し暑いくらいでした。
この週末が岩場デビューのお客様。
少し戸惑いつつも楽しそうにクライミング。
「楽しい」と言う感覚が上達に一番必要な要素ですね。
すぐ隣で尊敬するY大先生のスクールが。
やっぱりレジェンドはオーラがちゃうなあ。。。
京都!

大津でのミーティングの道中、京都に一瞬だけ立ち寄りました。駅だけですけどね。
今日は暑いなあ~
周りはそんな関西弁ばかりで和みます。
やっぱり関西人なんやね~。
初夏の陽気
今日は本当に暖かい一日でした。
久しぶりに気持ちのよい晴天。干せずにたまっていた道具の片付けや洗濯が一日で終わりました。
庭の草が一気に伸びてきて、草刈しなきゃ大変なことになりそう。。。
ホームページの更新作業は思ったほどはかどらず。
時間をうまく使うのは難しいものです。
明日は滋賀で日プロのミーティング。
早朝出発。早く寝なきゃ!
戸隠の前に。。。
実は前泊は実家のフレンチレストランTOMATEでした。
流行の見た目キレイな(だけ?)のフレンチとは正反対。
古くてクラシック。でも味はよいです。
ほとんどの素材の生産者の顔が見えるのも特筆すべきこと。
仕込から妥協なく時間をかけて丁寧に作ってます。
少し不便な場所にありますが、是非一度足をお運び下さい。



実家のブログはこちらから
戸隠山
週末は富士山の予定でしたが、天候がいまいちの予報。
で。長野の戸隠に行ってきました。
もうほとんど雪はなかったんですが、さすがは修験道の山。
鎖にナイフリッジの連続でスリル満点。かなり楽しめました。
あまりいい写真がないので、奥社参道の杉並木を御紹介します。
悩ましい天気
関東ではまとまった雨が降ったようですね。
週末は富士山の予定でしたが、残念ながら中止しました。
日本一の山。山頂からは大パノラマを楽しんでいただきたいものです。
そのためには、できるだけよいコンディションで登ることが条件。
今回は別なプランを御提案させていただき、充実した週末を過ごしていただくことに。
僕も楽しみです!
肩こりがひどいので、家の近くにあるの温泉「高根の湯」で癒されてきました。
北杜市民割引で、市内の温泉はどこも300円!
なかなか素晴らしい住民サービスだと思います。
しかし、今まで肩こりなんぞに悩まされたことなかったんだけどなあ。。。
枕が身体に合ってないのかな?
何かいい解消方法を御存知の方、教えてくださーい!
不帰1泊2日
あの黒部横断から1ヶ月。
もうアックスなんて握りたくない!
そんな衝動もひと段落。さて、次の目標に向かって頑張りますか。
ということで、今年最大の目標のトレーニングに行ってきました。

今年最大の目標!?
その発表はまた後日。
登る、悩む、話し合う、そしてまた登る。
クライミングという行為を真剣に考えて、ひとつの形に作り上げていく。
細かくなりすぎず、されど妥協せず。ひとつひとつ考えていく楽しさ。
今はその過程だ。
最高に楽しい時間。
やっと心と身体の歯車が噛み合った。
がっちりと噛み合う音を感じた2日間だった。
夕食

どんな状況でも、飯の時間は幸せなものです。
生き返りますね~
再び

アックスを握る世界へ。。
五竜岳G0稜
この週末は五竜岳に向かいました。
朝方は天気がいまいちでしたが、遠見尾根を歩き始めた頃から視界が開けてきました。
かっこいい後立山の山々が迎えてくれます。
そして五竜岳も!

かっこいい山です!
ちなみにG0稜は写真の一番右側の稜です。
振り返ると雲海。

今回は縦走ではなかったので、お客様と2人で4人用のテントを用意してくつろぎました。
携帯からアップした通りの展望台の宿。
夕食はリクエストをいただいた特製ペミカンでカレー。また写真忘れました。
眠りについたのは何と6時すぎ!
まだ明るかったです。
起床は2時半。
やっぱりこの時期は早起きして、雪が締まっているうちにクライミングを楽しまなければ!
できるだけ雪の多い部分を狙ってクライミング。
適度な硬さでアックスも面白いように決まり、最高のコンディション!

なかなかの高度感。スリリングなナイフリッジ。
見た目以上の登攀内容です。
G0の頭からはほぼ主稜線にそって山頂を目指します。
思ったほど雪は硬くなく、快適に登ることができました。
やはりロケーションが違いますね!
山頂からはご覧の通り!

やっぱり剱岳と黒部別山にファインダーを向けてしまう。。。
いやあ、気持ちのよい山頂です!
午後から雨の予報だったので、少しピッチを上げて下山。
車に乗り込んですぐに雨が降り出すというタイミングのよさでした。
今の時期は、後立山の雪稜が楽しい時期です。
五竜も今回登ったG0のほかに、G2やG5など、楽しい雪稜があります。
白馬や不帰もいいですね。
そしてやっぱりこれでしょう。

なんといっても鹿島槍ヶ岳北壁。
体力、技術、スピード。まさに総合力が試されます。
長期的な目標として一緒に歩んでみませんか?
今宵の宿

展望台なり
鹿島槍ヶ岳北壁

遠見尾根から
暖かくてお昼寝ができそうです。
偉業
うちの後輩が頑張りました!

この冬単独で南アルプスを縦走した後輩がいるのですが、
地元新聞に取り上げられました!
↓↓↓クリックしてご覧下さい↓↓↓
南ア単独縦走に信大生成功 1日平均8時間歩き1カ月ちなみに、記事の中にある10年前の先輩は僕のことです。
信州大学山岳会、健在です!
Tag:信州大学山岳会
桜

我が家の周りにも、桜の便りが届きました。
ようやく
2月から3月にかけての黒部横断の記録をまとめることができました。
少し見やすいように、カテゴリに「2008黒部横断」を作りました。
下山日から始まってますが、最初のページを下までスクロールしていただくと、「OLD」があるので
そこをクリックしてください。
そしたら黒部別山をひたすら登ってます。
そのページを一番下から読んでいただければ、入山から始まります。
ちょっと不便ですが。。。
ここまで記録をまとめるのに時間がかかったのは、やっぱり疲れてたのだと思います。
それだけ持っていかれた感じです。
登山中の記録も、最後の2日間は写真も記録もほとんどない状態でした。
なかなか語りつくせぬ部分がありますが、それは山で御一緒できた時にでもお話させていただければと思ってます。
黒部横断 下山
3月5日

この日も天気予報に裏切られて、まあまあよい天気。
後半は天気予報と正反対の天気が続いた。
分からんもんだ。。。

3時間あまりで早月尾根を下山。中盤までに比べて、最後はあっけなかった。
すっかり小さくなったザックとボロボロの身体だけが、2週間の全てかもしれない。
伊折までの3時間も相変わらずわかんだったけど、山行を振り返るにはちょうどよい時間だった。
結局、計画していたルートはことごとく敗退した。
状況に合わせてできるだけのことはやった、なんて言葉は結局都合のよい言い訳で、最初から最後まで翻弄され続け、手も足も出なかったと言うことが真実だ。
降れば一晩で1m以上の積雪。
こんなのはここでは当たり前。でもいざ体験してみると、人間なんてちっぽけなものだ。
結局何もできず、嵐が過ぎ去るのを待つのみ。
そして嵐のあとは、人の存在をかき消すかのごとく、完全に真っ白な世界にリセットされる。
ここでは人間の存在は、完全に拒否されているのかもしれない。
クライミングをする天気ではなかったことは事実。
しかし、それ以上に心が負けていたのかもしれない。
ワンデイクライミングの成果云々なんてものは、ここでは通用しない。
ひたすらもがき続け、それでも進み続ける気持ち。
はまってもなお、進み続ける気持ち。
心が折れてもなお、進むしかない。
ことごとく敗退した。
心も折れた。
それでも横断できたことは素直にうれしい。
こうやってやっと記録を書き上げることができた。
こんなに時間がかかってしまったのは、やっぱり疲れてたのかな。。。
全力を注ぐことができました。
充実した山登り。こんな時間をすごすことができて幸せです。
全てに、ありがとう!
Tag:剣岳剱岳
黒部横断 真砂尾根から剱岳頂上
3月3日
黄砂が降る予報。
天候もよくないとの予報だったが、意外にも視界が利いている。
これなら進めそうだ。
準備をして外に出てびっくり。
世界が黄色い。
サングラスのせいではない。
明らかに昨日の雪よりも黄色い。
長い間山に入ってると、こういう変化に敏感に気付くようになる気がするけど、この黄色は誰が見ても明らか。
またラッセル。
ついに「泳げたい焼き君」が頭の中をぐるぐる回るようになった。
毎日毎日・・・
擬似晴天だと思っていたけど、大きな崩れはなく内蔵助山荘まで進むことができた。
小屋のそばに雪洞を掘ってテント設営。
3月4日
完全に下山モード。
この日の午後から天気が悪くなるようだ。
いけるところまで行って雪洞でも掘ればいいかと思いつつも、気持ちは完全に剣を越えることしか頭になかった。

別山から剱岳
昨日までは考えられなかった速さで進む。完全にスイッチが入っちゃった。

剣御前小屋まで1時間半。
弥陀ヶ原に人影が見える。富山県警のようだ。冬山訓練で、入山している話は聞いていた。
早月尾根パーティーもいると聞いていたので、ひょっとしたら途中で会うかもしれないね、なんて話し合っていた。
天候はまだ大丈夫なようだ。
別山尾根をひたすら進む。

幸い、雪の状態はよく、そんなに深くない。前剣の登りも、快適な雪に助けられて、あっという間に突破できた。
順調だ。
信じられない晴天の中、快調に進む。

平蔵のコル
ここまで来て確信した。
剣は最後の最後だけは微笑んでくれたようだ。
カニの横ばいを慎重にこなし、もうすぐ山頂、と言うところで頭上に人の姿が。
何と、富山県警ではないか!
彼らも今日、登ってきようだ。
入山して10日あまり。初めて人の気配に触れた。
なんだか無性にうれしかった。
3人でしっかり肩を組んで写真を撮っていただいた。

年末に苦労した早月尾根は、県警のトレースのおかげであっという間に下ることができた。
早月小屋で、久しぶりにぐっすりと眠ることができた。
Tag:剣岳
黒部横断 八ッ峰
3月1日
ついに3月になった。
昨晩から降り出した雪は、すでに30センチ以上積もっている。
吹雪の中出発。
しかし、出発して間もなく、とんでもなく雪の状態が悪いことに気付く。
空荷でラッセルしていた。
さすがに慎重にならざるを得ない。
しかし、次の一歩を踏み出した瞬間、亀裂が数10メートル走り、目の前から右側のルンゼ全てが雪崩れる。
その後も同じような状態が続き、ところどころ見えているブッシュにアンカーを求めて
ジリジリ進むしかなかった。
目の前に亀裂が走ること数回。
こんな戦慄を覚えながらの前進は久しぶりだ。決してほめられたものではない。
しかし、どうすることもできない。
いつ目の前の斜面が切れ落ちてもおかしくない。
雪は激しさを増す一方。
普通だったら1時間ほどでたどり着くはずのサルスベリのルンゼまで、軽く4時間かかった。
しかし、この状態ではルンゼに突っ込むのは自殺行為。
何とかテントを張る場所を求めるが、付近に適当な場所はない。
少し下って雪面を切り崩し始めたが、この雪では一晩耐えられないかもしれない。
仕方なくさらに下って、大き目のシュルントを拡張してそこにテントを張った。
ようやく落ち着ける場所にたどり着いた。
今日もだいぶんぬれてしまったので、いつものように食事をしながら物を乾かす。
腹も満たされ、さあ水作りを再開しますか。
そんな雰囲気だった頃、なんとなく不安を感じて外の様子を見に行った。
おかしい。
急激に天井が下がっている。亀裂も大きくなってきている。
崩れる!
瞬間的にそう思った。
仲間に危険を知らせ、大急ぎで荷物をまとめてテントを撤収。
その直後、ズドンと天井が落ちた。危機一髪。
死にはしなかっただろうけど、テントは終わっていただろう。
どうもシュルントを無理やり拡張したのがよくなかったようだ。
また行動準備をして、シュルントの外に出る。
雪は降り続いている。
少し下ったところにテントを張るつもりだったが、ここも雪崩でさらわれるかもしれない。
状況的に一番ましな場所はシュルントの中だけ。
仕方なくまた戻り、シュルントの入り口あたりに無理やりテントを設営。
1時間おきに交代で起きて、シュルントが広がってないか見張る。
夜が明け、晴天が広がっていた。
しかし、気持ちが切れてしまった。完全に折れてしまった。
身体も一気に重くなった。雪の状態も悪いが、それ以上に身体と心が終わっていた。
3月2日
八ッ峰をあきらめることにした。
重い身体を真砂尾根に向けて進める。
雪が非常に多く、下りでもなかなか進まない。
いつものように空荷でラッセルする。

身体が重すぎる。。。

昼過ぎに行動をやめ、今度こそゆっくり寝るために雪洞を掘る。
1時間ほどでテントを設営できるくらいの快適な雪洞になった。

明日はまた悪天の予報。
そう簡単に進ませてくれない。
Tag:剣岳
大当たり!

ちりめんじゃこの中に大型のイカー!
西穂高頂上より

どこまでも歩いて行けそうな天気です。
西穂山荘

久しぶりに山小屋で泊まるお仕事です。
天気が良くて気持ちいい~!
シエスタ
友達の犬が昨日亡くなりました。
芸を仕込んだり家に遊びに来たり一緒に山に行ったり。。。
愉快な友達でした。
昨夜はお通夜と言うことで、お好み焼きしました。
なんでお好み焼き?自分でもよく分からなかったけど、なぜだかお好み焼きな気分だったのです。
彼は僕の心の中で生き続けます。
鋸岳縦走
3月最後の週末。
このところの陽気で、東京では一気に桜が満開。
ここ山梨の八ヶ岳南麓でも、だんだん蕾が膨らみ始めてきた。
戸台の駐車場は、すでに冬山の駐車場ではなかった。
ワカンまで持ってきたのがバカバカしいほどの雰囲気。でも山はまだ冬のようだ。
甲斐駒ケ岳(長野県では東駒ケ岳!)はまだ真っ白!

今回は角兵衛沢から上がって熊の穴沢を下りるルート。
取り付きから見上げると、沢の中以外はほとんど雪がない。

しかし、我が家から見える反対側の
鋸岳はまだ白い。
稜線はきっとまだ冬の厳しさに違いない。
・・・がさすがにワカンはここにデポしよう・・・
登りはじめてしばらくは冬山ではなかった。
新緑が芽吹き始めた感じのよい道。
昔の雰囲気が残る山道。

人の気配が全くないことも手伝って、山により深く浸ることができた。
こういう雰囲気の山は大好きだ。
雪のない山道も久しぶり。
1時間ほど歩くとそこはもう冬山。
予定していた大岩の岩小屋をパスして、稜線までテントを上げる。

明日の午後には雨が降り出すだろう。
少しでも先に進めておきたかった。
この日の夜のメニューはカレー。
水を作りながら砂肝をつまみに山の話で盛り上がる。
狭いテントだけど、この空間で過ごす時間が僕は大好きだ。
カレーは前日に仕込んだペミカンでビーフカレー。
最近テント泊が多く、ペミカン作りもだんだん洗練されてきた気がする。
バターの風味がきいたカレーは最高にうまかった。
また例のごとく写真を撮り忘れる。
そしてデザートは杏仁豆腐。
工夫したらこれくらいは小さな荷物で持っていくことができる。
食事の充実は、登山の充実につながる。今宵も大いに楽しむことができた。
翌朝は3時起床。
お客様が用意してくださった雑炊を楽しむ。
サツマイモ、にんじん、大根を細かく刻んだものを加え、そこのしいたけと三つ葉。雑炊の素で味付けしてとき卵を落としたら出来上がり。最高にヘルシーでうまい雑炊だった。
風がだんだん強くなってきている。
稜線はナイフリッジ、アップダウンが続くバリエーションルート。変化があって楽しい。

この山は、山が深い南アルプスにあって一番取り付きやすい場所にあるにもかかわらず、なぜ人の気配が少ないのか。
それはこの稜線を歩けばよく分かる。
この山には、一般ルートはない。どこから登ってもちょっぴり冒険心をくすぐられる。
だからこそ面白い山なのかもしれない。
熊の穴沢を下降中、ふと振り返るととても印象深い光景が飛び込んできた。

剱岳を髣髴とさせるそのギャップ。
そしてそこに広がる空。
この山もまた、甲斐駒と同じく修験道の山だったのだろうか。
きっと行者もこうやって振り返って眺めたのではないだろうか。
山行中は誰にも会わない、完全貸切の登山を楽しむことができた。
Tag:鋸岳
北岳 池山吊尾根
一言で言ってしまえば、南アルプスが好きなのです。
今回の企画も、ただ単に僕が行ってみたかった。その思いが強かったですよ。
冬の南アルプスは、学生時代に3シーズンほど通いました。
最初の冬は鳳凰三山~甲斐駒、千丈。そのあと
北岳まで足を伸ばす予定だったけど、途中で燃料のホワイトガソリンが漏れて、燃料不足敗退。悲しかった。
2年目は光岳~
北岳。
3年目は鳳凰三山~南アルプス主脈をトレースして31日間の縦走をしました。
そのあとは南アルプスで長期縦走をやらなくなったけど、3シーズンほど前に冬のバットレスを夜叉神峠から日帰りしました。
短時間速攻のクライミングも可能な場所だと感じました。
と言うことで、3月後半の飛び石4連休。
北岳に行ってきました。
初日は天候が悪くて入山ができませんでしたが、翌日は予定通り池山小屋に入ることができました。

小屋は貸切。中にテントを張って快適なベースになりました。
翌日はここから頂上ピストンとなりました。
雪が多く、ラッセルに苦労することが予想できたので、2時半ごろ起きて4時半前に出発。
長い一日の始まり。

でも富士山が美しい姿を見せてくれました。
今日は風がやや強いけど、天気は間違いなくいいはず。期待して登る。
樹林帯はひたすらラッセル。黒部で鍛えられててよかった~。
でも踏んでも踏んでも固まらない雪。続くお客様もかなりつらかったと思います。
池山小屋から5時間かけて、やっとボーコン沢の頭。
普通の山ならここが頂上。
ここからどーんと
北岳が「やっと」見えます。

しかし、日本第2の高峰。
そんなに甘くはありません。ここから頂上までもひたすらラッセル。
途中の八本歯が核心。

ナイフリッジで高度感があり、かなり緊張する場所でもあります。
「これが一般ルートですよね?」
「今までのバリエーションルートよりも緊張感があります」
お客様も興奮気味。
人の気配がない悪い場所は、緊張するもの。でもそれを自分たちだけで楽しむことができるのも、
この山の醍醐味ではないだろうか。
とにかくこの時期のこの山には、人の気配があまりない。
この頃から風がやみ、文字通り無風快晴の素晴らしい天気。
雪がアイゼンにまとわりついて歩きにくいけど、気分は最高!
甲斐駒や千丈は見下ろす位置にあって、改めてこの山の大きさを感じる瞬間です。
出発から8時間。

ようやく頂上
北アルプスはじめ、周囲の山々を見渡すことができました。
天候に感謝!
頑張った者だけが得ることができる充実感。この山では一段と強く感じることができました!
帰りは登った道をひたすら下るのみ。山頂から5時間でベースに戻ることができました。
本日の行動時間13時間。
お客様本当によく頑張りました!
そしてなによりも天候に恵まれました。
この日の睡眠ほど心地のよいものはない。
次の日は下山のみ。
足は重いけど、登頂の喜びで心は軽やか。
心に残る登山ができました。
Tag:北岳池山吊尾根
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