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甲斐駒ケ岳 黒戸尾根

三連休は現地から携帯で更新したように、甲斐駒に行ってきました。

初日は低気圧の通過で、刃渡りあたりからちらちら雪が降り始めました。
しかし、大きく崩れることはありませんでした。
小屋に到着後、一晩で50センチ近く降り積もり、ガイドパーティー以外は翌朝七丈小屋から下山。
初日の夜はお客様のリクエストがり、ほうとうになりました。
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翌日は晴天!

若干風はありましたが、登山できないような風ではなく快適でした。
午後にかけてほぼ無風状態となり、絶好の登山日和。

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先頭を行くKガイド。
このあと2人で交代でラッセル。いいねえ!
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八合目あたりからやっと硬くなる。
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黒戸尾根からの登頂は3週間ぶりだとか。
無事に登頂できてよかったです。

やっぱり甲斐駒は山が雄大で、こんなに登ってて気持ちのいいのはやはりこの山が持つ風格のおかげだろうか。

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無風の中下山
景色は最高。気分も最高。何もかもハッピー♪

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そして夜は、お客様が用意してくださったきのこ汁と赤飯を使ったチャーハン。
これも2人でぺろりと平らげ、登頂の喜びを分かち合いました。

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2晩お世話になった七丈小屋。
中は天国のような暖かさ。ご主人の田部さんはクライマーだから、とても楽しい話を聞くことができました。本棚にはアルピニスト。素晴らしい山小屋です。

南アルプスは大好きです。
学生時代、30泊31日で冬に縦走しました。一月歩いて会ったのは1パーティーのみ。
人がいなくて雄大な山が魅力です。
この冬はうちの現役が頑張って縦走するようです。
頑張ってよい登山をしてもらいたいものです。
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パタゴニア

レトロなザック

昨日まで八ヶ岳は赤岳に行ってきました。

昨日の天気は午前中勝負という感じだったので、前日に稜線にある展望荘まで上がり、昨日朝に赤岳登頂しました。

で、昨日のお客様のザックに思わず引き込まれてしまいました。

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どうです?
古いザックですが、古さを感じさせないというか。。。
渋いザックです。
30年ものだそうです。

出所はというと、、、

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ミレーです。

しかも、ワルテル・ボナッティーの名前が!
当時でもレアなボナッティーモデルだそうですよ。

当時はこのザックを担いでいると、誰もが振り返ったとおっしゃってました。
キスリング全盛の頃ですから、小さなザックで軽快に山を登ってるとかっこいいだろうなあ。。。
パタゴニア

登山家・竹内洋岳さんの復帰 後編

大雪でしたね!
我が家も30センチほど積もりました。朝からいい天気で照り返しがすごいです。
下界なのに雪目になりそうです!

さて、引っ張りに引っ張らせてもらったおはなしです。

っとその前にこの物語の主人公は竹内洋岳さんです。
竹内さんのブログもチェックしてくださいね!

登山家・竹内洋岳 公式ブログ

さて、中間部まで問題なくサクッと登ってきた竹内さん。
ここまで登れば山頂まであと一息。難しいところは、あまり残ってません。
ガイドとクライアントの関係なら、このままガイドが先行してお客様に登っていただきます。

しかし、取り付く前からすでにその関係が消滅(笑)っと言うわけでもないけど、
僕自身完全に竹内さんのクライミングパートナーという認識でした。

たぶんこのあたりが、竹内さんが今回僕をご指名していただいた理由なんじゃないかと思ってます。

僕は常日頃、自分のクライミングをしないガイドはどうなの?

って感じてます。

自分自身のクライミングに夢があるからこそ、ステキな仕事ができるのではないかと思ってます。
もちろん、そのクライミングは仕事のためではありません。

純粋に、自分自身のためです。

スティーブハウス、マルコプレゼリ、フーバー兄弟。。。
皆、尊敬するクライマーでありガイドでもあります。

まだまだ彼らには及びません。
でも竹内さんは、そんな僕のパーソナリティーを買ってくれたのだと思ってます。

さて、いつまでもフォローで登ってもらうわけにはいきません。
調子も良さそうなので、竹内さん、トップで登りませんか?



うん。いいですね!
難しいとか難しくないとかじゃなくて、こうやってトップに立つことがクライマーとしての復帰なのです。
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気持ちよくクライミング!

そしてついに
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登頂です!

この時の喜びの声は、竹内さんのブログにアップされています。

こちらから

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登頂の喜びを生で聞くことができた僕はラッキーでした。

竹内さんの登頂に合わせて天候も回復。
このオッサン、まだ見離されてないようです。

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安全圏まで下りてきました
すっかり青空です。

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この日の赤岳は、いつになく美しかったです。

こうして2日間はあっという間に終わりました。

僕が言うのは生意気ですが、この事故を克服することで、
竹内さんは絶対に以前よりも強くなると思います。
そして竹内さん自身の夢でもある8000mの14座も、きっと近いうちにかなえられると信じています。

その新たなる第1歩に立ち会う機会を与えてくれた竹内さんに感謝します。

(完) パタゴニア

登山家・竹内洋岳さんの復帰 中編

今日は阿弥陀北稜に行ってきました。
昨夜は行者小屋でのテント泊。久しぶりに寒い夜でした。

竹内さんのブログから訪問してくださった皆様、はじめまして。
上のナビゲーションにある「初めての方」をクリックしていただければ、僕の素性が分かるかと思います。
是非チェックしてみてください♪

一言で自己紹介をさせていただくと
「職業は山岳ガイド、肩書きはクライマー」でございます。

あーすいません!
僕のことはどうでも良かったですね!

それでは竹内さん復活の一日をドキュメントします。
今回は写真を多めに使います。なので、ちょっと長く感じるかもしれませんが悪しからず。

この日の八ヶ岳は、前夜の雪を身に纏い、本物の冬山の様相。
しかも平日で人はまばら。
最近にしては珍しく気温も高め。
山を楽しむにはこれ以上ないコンディションなんだけど、出発時はあいにくの曇り空。

しかし、予報ではこれから回復するはず。
ということで、予定通り出発。

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出発して1時間弱。とっても順調です!
会話が途切れることはない、、、ということは、息が切れていないということです。

さすがヨーロッパのクライマーに「マシン」とか「コマツ」と言われているだけあります。
ちなみに僕も「化け物」とか言われることがあります。負けるわけにはいきません。
すでにガイドとクライアントの関係は消滅(笑)

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天候はいまだ回復せず

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そんな調子で取り付きまで来てしまいました。
ここからクライミング開始。
雪がびっしりのルートは雰囲気満点!
この岩を登っている様子が、前回の予告編でもあるこの映像です。


上から見たらこんな感じになってます。

さて、やっと前編までやってきました。今回は引っ張ります(笑)

映像の通り、竹内さんのクライミングは非常に安定しています。
僕たち二人にとってこのルートは、学生時代に始めて登った冬のバリエーション。
その時は、ここを登るのにだいぶん苦労した思い出があります。

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クライミングは続きます。

そして、中間部あたりまでやってきました。
ここで竹内さんに突撃インタビュー。さて、どんなコメントが帰ってくるのでしょうか?



はい。この通り見事なオヤジコメントです(笑)
っと本人がこの映像を見るたびにおっしゃるので、そのまま書かせていただきますよ。

まあでもこれが半年前に瀕死だった人とは思えません。

本当に良かった!

怪我って本当につらいんですよね。
実は僕もそういう経験があります。

2004年にインドのメルーという山を登攀していて、途中で墜落。たいした墜落じゃなかったけど、足首を負傷してしまい、歩けなくなってしまいました。
一緒に登っていた仲間のおかげで、3日後にベースに戻ることができました。
3日間はとにかく這って進むしかなく、足首よりも手首が痛かったのを覚えてます。
足場が良くなってからは、背負ってもらいました。とにかくいろんな人のおかげで戻ることができました。

手術やリハビリなどであっという間に2年が経過。
その間の辛さは今でもよく覚えています。

でも、だからこそ、アルパインクライミングに復帰できた日のクライミングは特別なものだった。
そして何よりも、事故の2年後に再挑戦で登ったメルーの山頂で大泣きしたことは一生忘れないだろう。

だからこそ、復帰のクライミングは気持ちよく飾ってもらいたい。

ということで、喜びの登頂シーンは次回に持ち越します!

パタゴニア

日本プロガイド協会 八ヶ岳イベント

今日は僕が所属する日本プロガイド協会のイベントでした。

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赤岳に向かって

初日はアイスクライミング体験とスライドショーをしました。
各ガイド個性があるので、どれも個性的な内容でした。

2日目は各ルートに分かれました。
僕は大同心稜~赤岳のコースでした。
朝5時半に出発して、すばらしい景色を眺めながらの登山となりました。

日本プロガイド協会では年に数回イベントを開催しております。

興味のある方、ぜひご参加下さい! パタゴニア
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Author:hanatani
花谷泰広(Hanatani Yasuhiro)
Climber,Mountain Guide
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