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黒部横断

久しぶりの更新です。

月曜深夜に富山から帰ってきました。
文部科学省登山研修所の講師研修会でした。
天候が悪く、予定通りの研修とはなりませんでしたが、活発な議論もあってなかなかよい研修でした。

今シーズンは一向にスキーモードになりませんでしたが、研修会でちょっと滑ってスイッチが入ったかも。。。

DSCN0651.jpg
雪崩捜索の訓練中

帰ってからは片づけしつつ、プライベートなクライミングの準備に追われてました。
今日の午後家を出て、明日入山です。

予定では
新越尾根~鳴沢岳北西尾根~大タテガビン第一尾根~八ッ峰Ⅲ稜~剱岳~早月尾根
です。

予備日含め3週間の計画。
久しぶりにガッシャのモンスターゾーンに突入。
入山時は35キロくらいです。

昨日はいつもお世話になってる甲府のエルクさんで、ガッシャの改造をしてもらいました。

店長の柳沢さんはこういう改造大好きだそうで、
僕の注文以上にいろんなところを改造してくれました。
クラフトマンシップの塊のような方です。
お店にミシンがあるので、簡単な修理ならその場でやってくれます。

エルクさんのサイトはこちら

そのあとは何年かぶりの「ペミカン」作りやワカンをさらに改造したりなど、
あっという間に時間が過ぎ去ってしまった。。。

さて、この冬一番の本気クライミング

気合を入れて行ってきます!
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パタゴニア

米子不動 2日目

2日目は印象的で美しいラインを登ることができた。

IMG_6108.jpg

この写真さえあれば、多くを語る必要はないだろう。
それはまさに岩に食い込んだ氷のライン。
これを登らない手はない。

IMG_5976.jpg
場所はカチカチ山の右。

1ピッチ目は3級程度のトラバース。

2ピッチ目がこのルートで一番美しい部分だ。

P1180052.jpg

昨日はおいしいピッチを登らせてもらったので、今日はパートナーが登る。

出だしは細い氷。
慎重にかつ大胆に登るパートナーがかっこよかった。
抜け口で気合の声が出る。
かなりデリケートな部分をこなしても、まだ先は続く。

根元まで入りきらないスクリューの連続で、彼はルートを伸ばして行った。
極限まで集中しているのが分かる。

P1180054.jpg


傾斜の強い部分が終わって、彼の姿が見えなくなって初めてこちらも落ち着いた。

ナイスクライミング

3ピッチ目は長い氷のピッチ。
IMG_6048.jpg

傾斜はそれほどでもないが、ほぼ50mをフルに使った。

登っている途中に2度不動滝が崩落。
思わず自分の頭上にあるツララを見上げる。
落ちるな、よ。。。

終了点で思わず歓喜の雄たけびを上げてしまう。

氷のラインは一期一会。
同じルートでも、日が違えばその内容も違ってくる。
今回は期せずして2本とも味のあるラインを登ることができた。

スポーツクライミングと比べると派手さはない。
登る様もゆっくりだ。
しかし、ビレイをしていると時々パートナーの顔が見える。
その表情はまさに真剣勝負をしている顔である。
そんな顔をして登っているパートナーのクライミングは、他のどんなクライミングよりもかっこいいと感じた。

パタゴニア

米子不動 1日目

米子不動の報告です。

1日目は大沢エリアへ。
不動戻しに行ったけど、まだ快適に登れる状態ではなかった。

IMG_5918.jpg

そこで、不動戻しの右側にある氷に取り付くことに。
下まで繋がってはいなかったが、登れそうな感じだった。
上部はしっかりと凍っていたが、下部は草付き、中間部は薄い氷。
しかし、あまりすっきりとしない。

正直なところ、米子まで来てこれかよ!というのが最初の印象だった。
しかし、登攀終了後にはその印象は真逆なものになっていたが。。。

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1ピッチ目
見た目以上に悪い草付き。
最後にトラバースがあっていやらしい。

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2ピッチ目
取り付きに立って初めてこのピッチがすばらしいことに気づかされた。
幸い登る順番は僕だった。
恨めしそうなパートナーの視線を尻目にクライミング開始。
薄い氷でプロテクションは信用できないので、思いっきり集中して登る。
こういう時の集中力は半端じゃない。

IMG_5961.jpg

時間をかけて登らせてもらった。
充実の1ピッチだった。

P1170034.jpg
3ピッチ目
見た目以上のピッチ。
パートナーは慎重に登っていった。
青空に向かって登っていく姿はかっこよかった。

このルートはすでに登られているようだが、内容はすばらしく、初登でなくても満足のいく1本だった。
この日の夜は新調したテントでの快適な一夜だった。
酒はなかったけど、クライミングの話に酔うことができた。
モチベーションの高い仲間との時間はかけがえのないものだ。
この日の夜は、そんな夜だった。

明日はどんなすばらしいラインが待っているのだろう。
パタゴニア

錫杖岳 1ルンゼ

錫杖は好きな山の一つです。
やっぱり冬はすばらしい。
今回はまだ登ってなかった1ルンゼへ。

DSCN0175.jpg

アプローチから気温が高く、あられが降ってました。
雨になってもおかしくないような気温。気持ちが悪い。
春のようなデブリもあったし、川を渡るところでも雪が少なく、
その上でも雪を踏み抜いて水溜りにはまるような場所もありました。
トレースが残っていてラッセルは皆無。
岩小屋に泊まるつもりでゆっくりの出発でしたが、苦労せずアプローチできました。

P1080089.jpg

1ルンゼ全景。
きれいにつながっています。が、気温が高いせいか、氷の状態はいまいち。
特に1ピッチ目はひどかったなあ。。。

DSCN0191.jpg

クライミング中はスノーシャワーというより、チリ雪崩との格闘でした。
スノーシャワーとチリ雪崩の境目って。。。なんでしょうね?
今回のはうっかりしたらもって行かれそうな感じ。
クライマー:Tatsuro

P1080093.jpg

2ピッチ目の出だし
クライマー:はなたに

DSCN0193.jpg

3ピッチ目。超快適なピッチ。
クライマー:Tatsuro

P1080096.jpg

3ピッチ目終了点下。超快適なアイスクライミング
クライマー:はなたに

P1080097.jpg

4ピッチ目
このピッチも傾斜があって快適なアイス。
クライマー:はなたに
これより上部は写真どころではなかったです。

今回はスポルティバのスパンティークの試し履きをしました。
高所用に少し大きめのサイズを選びましたが、今回は問題なかったです。
指は遊んでるのにかかとが浮かない優れもの。
かなり保温性がよく、本当に寒い時にしか使えないかも。

今日もう1本登るつもりでしたが、この日のクライミングで2人ともぐったり。
グローブもウエアもギアも雪まみれ氷まみれ。
結局テントも撤収して下山してしまいました。
下山はしっかりワカンでラッセル。岩小屋周辺で20~30センチの積雪増。
こんな日にルンゼに入っちゃあいけません!
パタゴニア

城山

昨日は半そでクライミング

暖かいのを通り越して暑い!一日でした。
あまりにも暑かったので、今日は城山へ移動。

富士山強力の大先輩であられる方と久しぶりにお会いしました。
ビレーもちゃっかりしてもらったり。。。
相変わらずのキラキラな瞳は健在。さすがです。
お仲間もずいぶんと集まり、大変楽しく登らせてもらいました。

結局真っ暗になるまで登ってました。

ところで、城山と城が崎の中間あたりが伊東市なのですが、
ここには大変お湯の温度が高い公共浴場があります。

料金は200円。
もちろん、かけ流しでしょうね。
区民は50円です。期間区民になりたいです。

洗い場にはもちろんシャンプーなどはないので、自分で用意する必要がありますが、
旅先で風情のある温泉は気持ちのいいものです。
城山のふもとの大仁にも、同じような、いや、もっと強烈な温泉があります。
なかなかです。
ちょっと説明しづらいところにあるので、頑張って探してください。

今日は一緒に登ってた富山大学の山岳部の学生君が、
自身初の12aを登りました。
なかなか気合が入っててよいクライミングでした♪

パタゴニア
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Author:hanatani
花谷泰広(Hanatani Yasuhiro)
Climber,Mountain Guide
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